前回に続いて、ポール・ウェラーさん特集の第4弾です。

今回は、The Style Council解散(自然消滅)後から、ソロとして活動を始めた頃をご紹介しようと思います。年代的には、1990年から1995年までとなります。

本来なら、ポールさんのオススメ特集は、これで終わりにした方が綺麗なんですが、「4」という数字は縁起が悪いので、次回まで強引に伸ばそうと思いました。

ポールさんのソロ活動も中身が濃いので読み応えあると思います。

それでは、行ってみましょう!

The Style Council解散からソロ活動開始、その後の奇跡の復活!

さて、スタイルカウンシル4thアルバムのセールス的失敗、そして、5thがレコード会社に販売を拒否されるという事態にみまわれたわけですが、周囲の賛同を伴わない変化に対する拒絶反応は、ポールさんくらいの実績とキャリアと地位があったとしても、十分起こりうるということです。

それとこれは推測なのですが、アルバムの販売拒否とは、実質レコード会社からの解雇通知に近かったのではないでしょうか。解雇というよりも契約破棄に近い契約の見直し。

なぜならその後。ポールさんは音楽界から一切身を引くことも考えたそうですが、結局、「自分には音楽しかない」と考え直したそうです。その後、小さなホールやクラブハウスなどを回る、ドサ回りから地道に始めています。

このエピソード、結構すごいですよね。

その若手の頃に戻ったかのような下積みを経て、自分でレーベルを起こしたりなど紆余曲折あって、ソロ名義でのシングルやアルバムをリリースします。そして、じわじわとチャートを登りつめて、本国イギリスでスマッシュヒットを記録します。

1stソロアルバム”Paul Weller”

ポールさん初ソロアルバムです。まず日本で先行発売され、のちに本国イギリスで発売されました。当時のイギリス本国よりも日本の根強いファンがポールさんのソロ活動を応援してくれたんですね。

ソロになってからのポールさんは、ギターを弾きながら新旧のオリジナルやお気に入りのカバーを歌っているイメージ。肩に入っていた力が抜け、とてもリラックスしています。フォークシンガーというよりも、白人の’70年代あたりのソウルシンガーと言ったイメージ。

本人もフォークよりも断然ソウルの方が好きだろうし、やりたいことを素直に追求した結果このスタイルに落ち着いたんでしょう。

  • UH HUH OH YEH

アルバムの1曲目を飾る曲です。耳に残るタイトルフレーズ。このギターをかき鳴らしながら歌うのが新生ポール・ウェラーのソロ活動のデフォルトのスタイルです。

  • Above The Clouds

素晴らしい曲です。ギターを弾きながら歌うポールさんをバックバンドが支えている基本的なロックバンドスタイルなのに、ロックの要素を残しながら、ソウル、ジャズへのアプローチ。このころはやりかけのアシッド・ジャズっぽさすら感じます。

  • Into Tomorrow

アルバムに先駆けて発売された記念すべきソロデビュー曲。「明日へ」というタイトルは、ポールさんの強い決意表明ですね。

2ndアルバム”Wild Wood”

地道な下積みのおかげで、じわじわと認知度を上げていた中、このアルバムの頃台頭してきたイギリスの若手ミュージシャンたち(オアシスやブラーなど)がこぞってポールさんをリスペクト発言したことで、若い世代の新しいファンも獲得できました。

  • Sunflower

変化するのが楽しかった若い頃と比べて、頑固なまでに同じスタイルを貫くけど、これでいいんだよね。このかっこよさが若い人にもウケてるんだから。

  • Wild Wood

より地味なイメージの一聴するとフォーク調の曲。若い頃みたいな過激な社会批判は一歩引いて(捨てたわけではないことは誰もが知っている)、より内省的な世界へ。

  • The Weaver

このシャウトしてるけど、語り口調みたいな曲調はスタイルカウンシルの頃からあったけど、やっと自分らしさを見つけたという感じです。

3rdアルバム”Stanley Road”

セールス的にも、そして、ポールさんのソロ活動を象徴するようなヒット曲”The Changingman”を収録していることでも、ソロワークにおける最高傑作と言っていいかもしれません。若手の後押しを受けただけでなく、それらと一緒になって、ある意味引っ張って、’90年代の世界的なブリティッシュ・ロックムーブメントを起こした立役者です。いつの間にか”mod Father”「モッド・ファーザー」なんて呼ばれるようになってました。そんな言い方で型にはめるなという方が型に囚われてるよね。

  • The Changingman

「ポール・ウェラーを始めて聴くならどれがいいか?」と聞かれたら、迷わずこの曲を推します。キャッチーでありながら絶対飽きない。老舗の味みたいな曲。そしてポールさんは、老舗の頑固おやじです。

  • You Do Something To Me

曲調は渋いけど、やはり渋いかっこよさがあります。しかし、ソロ活動は、曲調だけでなく、PVのイメージまで統一しているのだろうか?

  • Broken Stones

海辺のリゾートで遊ぶ大人の仲の良い友達同士と言った PVが和みます。この曲ではポールさんはギターではなく、エレピを弾いています。スタイルカウンシルの”Long Hot Summer”などと同じラウンジミュージック的なアプローチだけど、聴き比べると全然違う。そこで思い至るのです。「同じ人の曲なんだ」と。

よく考えるとPVのコンセプトも同じですね。

まとめ。Summary.

いかがだったでしょうか?絶えず変化を求めるからこそ、周囲が振り回され、アルバム販売拒否なんて事態も招きましたが、やはり、自分の信念を貫き、見事復活する姿はかっこいいですね。

僕のようなオールドファンだからこそ、しばらくこれといった活躍もなく、たまにテレビの歌番組で昔のヒット曲を歌うナツメロ歌手みたいな姿は見たくない。

最後に、この時期で一番好きな曲、”Smokin’ Mojo Filter”をアップします。

次は最終回として、’96年から現在までを、ざっとご紹介しようと思います。

それではここまで読んでくださって、ありがとうございました!

またすぐ、お会いしましょう!

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