今回は、僕の持ち物自慢企画です。僕が宝物というか家宝にしているディヴィッド・ボウイさんの名盤「ジギー・スターダスト」の限定版です。

1990年RYKOレーベルがボウイさんの廃盤音源をCDリリースの快挙!

音楽初心者向けにボウイさんの作品群の中からオススメのアルバムを紹介する記事を考えていたら、この復刻版CDのことを思いだしたので、今回はこのCDを紹介してみたいと思います。

まず、背景の説明から。これを説明しないと、このdiscのありがたみが理解できないと思うので。

初期の頃(丁度’70年代の期間)、ボウイさんはRCAレーベルと契約を結び、十数枚のアルバムを発表するのですが、このころのボウイさんの作品群はファンの間でも、根強い支持率です。何しろ、どれも優れた作品であると当時に、リアルタイムで追いかけていたファンにしてみれば、ともにスターダムへと駆け上っていった軌跡が詰まっているからです。

僕は’70年代といえばまだ子供だったので、生まれてはいたけど、まだボウイさんはおろか、洋楽も聴いていませんでした。

’80年代に入ると、ボウイさんは当時の世界的レーベルEMIに移籍します。難しい企業間の契約の問題でしょうが、この移籍のせいで、以前のRCAから出していた作品群は廃盤になってしまったのです。つまり、後から興味を持ち始めてレコード店に行っても、このRCA時代のアルバムが売っていないのです。どうしても手に入れたいのなら中古レコード店で買わなければなりませんでした。

ところが、この扱いだと、在庫が常にあるとは限りません。そして、希少価値が高いので、値段も高い。それでいて、商品コンディションはいいとは限りません。

当時学生だった僕は、欲しいけれど指をくわえて見ているしかなかったのです。

ところが、1990年になってアメリカのRYKO というレーベルがRCAからボウイさんの作品群の著作販売権を買い取り、CDとして再リリースしたのです。

苦節10年、ついに僕の念願が叶いました。

RYKOとEMIの再発CD販売展開。

RYKOというレーベルはアメリカでも、インディーズに近い弱小レーベルでした。それでも、ボウイさんの作品群を買い取ったのは、ひとえに音楽愛に溢れる理想的なレーベルだからです。

しかし、RYKOさんは弱小ゆえに、世界的な販売ルートを持っていません。

そこで、現在ボウイさんが所属しているEMIさんに委託して、アメリカ国内の販売はRYKOさん、それ以外の国での販売はEMIさんが担当することに決まりました。

再発が’90年ですから、単純に10年もの間、これらの作品群は後からの若いファンの手の届かない場所にあったのです。

もちろん、CDとしての再発なので、元々の音源をデジタルリマスタリングするなど音質の向上、ジャケットなどのヴィジュアルデザインの復刻もRYKOさんの思い入れがたっぷり詰まっていました。

およそ3ヶ月おきに3〜4枚の作品をCD化して再発ということでしたが結構そのペースは予定より遅れ気味だったのを覚えています。

名盤”Ziggy Stardust”ついに再発。初CD化。

中でもこの「ジギー・スターダスト」という作品は、このRCA時代の最高傑作との呼び声の高い作品です。このアルバムの発表によって、ボウイさんが世界的ロック・スターの礎を築いたからです。

また、ここからは人によって意見が分かれますが、この作品こそが、ボウイさんの全キャリアを通じての最高傑作とする意見も多いです。当時はそれだけ、このアルバムの発表は衝撃だったということでしょう。さらにいうなら、傑作と呼べる作品の非常に多い人なので、一枚の最高傑作を決めるとなると、意見が分かれるのです。

そのような評価はCD再発時にすでに定まっていたので、僕は特にこの作品の再発を待ち望んでいました。

そして発売後、当時、渋谷にあったWAVEという行きつけのCDショップに行くと、EMIから発売された日本版「ジギー・スターダスト」の陳列棚のとなりに、トップ画像にある紙製のトールボックスがありました。

RYKO初回プレス限定、「ジギー・スターダスト」リミテッドエディション。

そのトールボックスの棚には、WAVEさんの店員さんが書いたと思われる手書きの販促ポップが貼ってありました。それによると、これは、再発される「ジギー・スターダスト」のCDのRYKO初回プレス限定のボックス輸入盤で、通常のCDの他に、RYKOさん特別編集のフォトブックレットがついているそうです。これはもう、買うしかないですよね。

CDの方は収録内容に特別なものはありません。RYKOさんのボウイさん再発シリーズの目玉でもある、アルバム未収録音源が数曲ボーナストラックで収録されています。これらのラインナップは日本で発売されるCDと同じです。

しかし、フォトブックレット付きは、日本版での発売はその後も結局ありませんでした。RYKO版でも初回限定生産なので、アメリカでも今は、通常盤のCDしか手に入りません。

特に、ジギー・スターダストはボウイさんが当時行ったツアーやテレビ出演時の奇抜な衣装が伝説化されるほどで、当時のミュージシャンでこれほどの衣装替えを用意した人はいません。それまでは、ただ聴かせるだけが普通のライブだったんです。

他にもこのツアーでボウイさんは様々な視覚的演出を施しました。俳優やパントマイムもできるボウイさんならではの徹底的に見せる舞台のようなライブという発想が、それまでにはなく、革新的だったのです。

当時のライブ映像も今ではBlu-rayなどで見られますが、当時の映像メディアはヴィデオテープです。ヴィデオソフトって高いんですよね。それにレンタルビデオ屋さんにも、ボウイさんのライブ映像なんてほとんど置いてなかったのです。

だからこそ、当時の記録である写真を集めたフォトブックはありがたかったのです。

まとめ。Summary.

このRYKOさん初回限定の「ジギー・スターダスト」輸入盤は、こういった背景や思い入れがあります。

こういったレアものを持っている人を十把一絡げに「オタク」とよんで、白い目で見る風潮がありましたが、現代はかなり改善されたと思っています。何しろ、「オタク」じゃない人よりもいろんな意味での個性を持っている人の方が、魅力的だと思われる時代です。少なくとも、今の若い人は、個性的なものに憧れる傾向が強くなっています。

ロックスターは誰よりも個性的な存在だし、その中でもボウイさんは、その個性が際立っている存在だと思います。

既存の概念にとらわれず、同じスタイルに固執せず、常に新しいことに挑戦する姿。そのボウイさんの原点がこの「ジギー・スターダスト」なのです。

とりとめのない文章でしたが、少しでも興味を持ったなら、ぜひ、このアルバムを聴いてほしいと思います。

今は普通にこれらの素晴らしい作品群が手に入る時代なのですから。

今後も、ボウイさんの活動の軌跡や、僕なりのオススメのアルバムなど、ボウイさんに関する記事を続けていこうと思います。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

それでは、またお会いしましょう!

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