
最近、元AppleCEOにして創業者のSteive Jobsさんが何かにつけて話題です。
ジョブズさんは、2011年10月に亡くなられて、わずか8年にして世界の偉人に名を連ねるほどの影響力です。
特に最近の日本の若手ITビジネスの社長はこぞって、ジョブズさんを崇拝しています。
日本の高校英語の教科書には、ジョブズさんがアメリカのスタンフォード大学の卒業式に招かれた際のスピーチが掲載されているほどです。
彼が世に送り出したiMac,iPod,iphone,ipadなどの数々のガジェットたちが世界中の人たちの生活を変えました。その功績を考えれば、死後8年にして偉人扱いに異論を唱える人はいないと思います。そこで、少しでもジョブズさんに興味を持った人は、何を読み、何を見れば良いのかをガイドしていこうと思います。
それでは、行ってみましょう!
まず読むべき2つの書籍と2本の映画。

- Apple公式伝記「スティーブ・ジョブズ」ウォルター・アイザックソン著、上下2巻。

死を目前にしたジョブズさんが作者ウォルター・アイザックソンさんに伝記を書くように依頼して完成出版されたもの。いわばApple公式伝記。
ざっと大まかな流れをつかみたいならwikiを見れば十分ですが、さらに興味を持ってもっと詳しく知りたいと思った人はこれを読んで見てください。
ジョブズさんが作者に言ったのは、事実を包み隠さずにとのことでした。見事に注文通りの出来栄えです。普通、本人自らの命で書かれた伝記は良い部分ばかりの記述になりますが、悪い部分にもしっかりスポットが当たっています。偉人ではありますが、カリスマにありがちな非情さもしっかり描かれている読み応えある本です。
あらゆる意味でwikiを凌駕しています。
- 公式伝記の漫画版。「スティーブ・ジョブズ」ヤマザキマリ著全6巻。

あの大ヒット漫画「テルマエロマエ」の作者ヤマザキマリさんによる、公式伝記のコミック化です。ジョブズさんに興味はあるけど活字は苦手というひとにはこちら。
ただ残念なのは、最後が尻すぼみというか早く終わらせた感が。
Ipod発表から怒涛のApple巻き返しそして大躍進時代へ。という読者が一番興味がある時代だと思うので、なおさら残念です。
- 映画「スティーブ・ジョブズ」

ジョブズさんの生涯を描いた映画です。監督ジョシュア・マイケル・スターン 主演アシュトン・カッチャー
アメリカではすでにジョブズさんは歴史に残る偉人なので、こうした伝記映画が制作されるのも必然ですね。
詳しく知りたいという人には物足りないけど、特に興味はないけど映画ならという人向けです。
それに何と言っても、主演のアシュトン・カッチャーくんがジョブズさんにそっくりです!リスペクトハンパないね!
- もう一本の映画「スティーブ・ジョブズ」

こちらは、監督ダニー・ボイル。 主演マイケル・ファスベンダー。
アシュトン版がオーソドックスな伝記映画なら、こちらはより演劇的な脚本で描かれた映画。映画、舞台好きに受けそう。
主演のマイケル・ファスベンダーさんはアシュトンくんに比べると、似てないってなっちゃうよね。アシュトンくんが似すぎ。そして、どちらもカッコイイ!
二つの映画「スティーブ・ジョブズ」を比較。

この二つの映画は当然、ジョブズさんを主役に据えたストーリーだけど、切り口が全然違います。
- まずは、2013年度アシュトン・カッチャー版「スティーブ・ジョブズ」
Apple社の始まりである、ジョブズさんと天才エンジニアスティーブ・ウォズニアックのコンビがガレージから初めてApple I,Apple Ⅱを製作、販売して少しづつ成長していく企業成長物語をジョブズさん目線で描く。
会社の成長巨大化とともにジョブズさんは、新製品開発に失敗して、大量の在庫を残したということで解雇されてしまいます。
この後、ジョブズさんは自分で起こした会社NeXTおよびピクサーでの成功を足がかりにして、逆に低迷し、倒産寸前のAppleに舞い戻り、CEO就任。その後破竹の勢いで大ヒット商品を連発。見事巨大企業に返り咲き、盛り返す。
個人的にはこのジョブズさんの復帰からの快進撃が好きなのだけど、ほとんど端折られているのが残念でした。僕みたいに思うAppleおよびジョブズさんファンはいっぱいいると思う。
一番の見所は、やはり主演のアシュトン・カッチャーくんのジョブズさん激似ぶりかな?
- 続いて、2015年度マイケル・ファスベンダー版「スティーブ・ジョブズ」
脚本のアーロン・ソーキンさんは「ソーシャル・ネットワーク」も手がけた人です。
とにかくセリフの多い舞台劇を見ているような感じ。基本ワン・シチュエーションでジョブズと関係者のセリフの応酬が続きます。このシチュエーションが合計3幕あります。いずれも、ジョブズさんお得意の新作プレゼン前の舞台裏という設定です。
それぞれ「初代マッキントッシュ」、「NeXt CUBE」、「iMac」といういずれも時代を彩る3つの製品のプレゼンの舞台裏です。
ここで、ジョブズさんの個性の強い人間性が思いっきり描かれるのです。問題はこれをカリスマと取るか、わがままと取るかですね。
しかし、この映画で最も目立つシーンはやはり、ジョブズさんが愛人クリス・アンとの間に産んだ娘リサを絶対に認知しようとしない父親失格ぶりです。ここだけ見ると、誰もがジョブズさんのアンチになると思います。
しかし、最後まで見れば成長とは言えないけどジョブズさんにもしっかり父親の自覚が芽生えてエンディングです。この感動を作る脚本家ソーキンさんの技はもう名人芸です!
半分くらい創作のエピソードですが、残念ながらジョブズさんは実際にリサちゃんを9年間も認知しなかったのです。
そしてこの映画で、主役のマイケル・ファスベンダーさんと、秘書ジョアンナ・ホフマンを演じたケイト・ウィンスレットさんがアカデミー賞の主演男優、助演女優賞にノミネートされています。
映画のクオリティと評価においては、圧倒的に2015年版ですね。
まとめ。Summary.

ジョブズさんおよびAppleの歴史の概要を知りたいなら2013年版。ある程度の知識があって、もっと深く掘り下げた情報が欲しい、映画という作品を楽しみたいのなら2015年版というのが結論です。
できれば両方とも観て、足りない部分を補完しあって欲しいですね。これが理想です。
それと、冒頭の画像にある「うめ」さんのコミック”STEVES”を紹介するつもりだったのが、映画の紹介が長くなってしまったので、また次の機会に記事にしてみようと思います。
それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました!
それではまた、すぐにお会いしましょう!
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jacotosh
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