音楽配信の登場で、音楽シーンと生活が変わった!

ipodのCMに使われたGorillazの”feel good inc.”

正規の音楽配信が始まったのは、Appleが発表した、iTunesからと定義づけ、いくつかのパートに分けて小出しに、その歴史を振り返ってみたいと思います。今回はそのシリーズの記念すべき第1弾!

それと、音楽配信やその歴史についても、人によって様々な定義があると思うので、個人的に自分が通過してきたものを振り返っていく、PRIVATE HISTORYととらえてください。

iTunes登場以前。

まず、記事に関係ないけど、King牧師の”I have a dream”

まず、iTunesが誕生した背景を把握するため、それ以前の音楽業界とネットの関係を簡単に説明します。

音楽配信のきっかけを生んだのが、MP3フォーマットと言うのですが、CDなどの音源をデータ圧縮して、DAP(デジタル・オーディオ・プレイヤー)のメモリにダウンロードすることにより、PCやDAP対応の再生プレイヤーで音楽を聴くことができるようになりました。

しかし、一旦メモリとして取り込んでしまうと、いくらでもコピーできるし、いくらでもネット上で配信、拡散できてしまう。つまり、音楽の著作権を無視して、無料で音楽を楽しめるようになってしまいました。

いわゆる音楽の「違法ダウンロード」です。もっと言えば、「海賊版」です。

これでは、優れた音楽を発表するミュージシャンや、レコード会社の利益にならず、活動にも支障をきたしてしまいますね。

これは、かなり深刻な問題で、ミュージシャン達も所属のレコード会社などとともに対策を考えたのですが、うまくいきません。

そんな時、AppleのCEO、スティーヴ・ジョブズ氏が発表したのが、独自の音楽配信サービス”iTunes”とダウンロード音源の再生プレイヤー”iPod”でした。

iTunes storeの流通成功!

ipodのシルエットCM、「ジョジョの奇妙な冒険」ver.

iTunes storeは、大手レコード会社との合意のもとに版権を管理して、定額で曲をダウンロード販売する、いわば「合法音楽ダウンロードサービス」です。

その少し前に発表された画期的なポータブル音楽プレイヤー”ipod”の記録的なヒットにより、Appleはこの二つを抱き合わせで販促展開。

見事に一般に流通、普及しました。

ipodが、携帯音楽プレイヤーとしてどれだけ優れたガジェットだったかは、いまさら説明不要だと思いますが、僕なりの視点をまとめて、いずれ記事にしたいと思います。

それからさらに、世界の人々の生活を一変させた、”iphone”の登場と流通普及ともに、iTunesは揺るぎない地位を確立します。

ミュージシャン側の利益や権利が守られる上に、誰もが気軽に音楽に触れ、音楽を持ち運べるようになりました。

この成功の背景には、スティーヴ・ジョブズ氏の柔軟な発想、そして何よりも、彼自身が大の音楽愛好家であることが大きな要因だったと思います。

実際、音楽の版権つまり音楽を製作するミュージシャン側の利権を守るべきレコード会社は、海賊版の駆逐目的で裁判に訴える、また、CDの売上向上回復という概念から離れることができずに後手後手の対策のまま、海賊版とイタチごっこを演じてきただけでした。

iphoneを発表した時のスティーヴ・ジョブズ氏の名言。

「音楽に触れることができる」

iTunes store初期のエピソード①(もう一つのApple)

the Beatlesの名盤”Abbeyroad”のジャケットデザイン。

しかし、iTunes storeやipodの登場が、最初から音楽業界から両手をあげて歓迎されたわけではありませんでした。当然、反発もあったのです。

その一つが、世界的なバンド”The Beatles”の版権を管理する、その名も”Apple”レーベルでした。(正式名称Apple corps.)

Apple corps.は版権管理にものすごく敏感です。

ジョブズ氏が立ち上げた”Apple”社は立ち上げの黎明期から、Apple corps.から会社名の版権を巡って訴えられ、長い期間裁判で争い、結局負けています。結構な賠償金を支払ったとか?

そういう背景もあり、iTunes立ち上げ当初は、iTunes storeに”the Beatles”の音源は一切配信されませんでした。

しかし、Apple corps.とApple、iTunesは2010年11月についに和解。やっと、”the Beatles”の全楽曲がiTunes storeから配信されることになったのです。

さすがに、Apple corps.も、これからはCDではなく音楽配信の時代だと認めざるを得なかったのでしょうね。

同じ会社名なんだから、仲良くしようよ!

iTunes store初期のエピソード②”Sony music”との確執。

日本の大ヒットミュージシャンを数多く抱える”Sony music”

しかし、Sony musicがその音源をiTunes storeで解禁したのは、2012年11月でした。なんと、The Beatlesよりも遅かったのです。

その理由については諸説ありますが、本家Sony musicが正式に説明したことはないみたいです。

一番有力な説は、当時からSony musicは、ポータブル音楽プレイヤー”walkman”を販売しており、”ipod”に対抗していました。

また、独自の音楽配信サービスも展開していた(現在の”mora”の前身)が、どちらも、ipod,iTunesのシェアに対抗できず、iTunes storeでの配信に踏み切ったというものです。

日本には、iphone登場以前に、独自に培った携帯電話文化とともに、音楽配信文化も実はありました。いわゆる、「着うた」や、”lismo”などです。現在の「レコチョク」は「着うた」の名残です。

おそらく様々な複合的な理由があると思われますが、当時は、microsoftもwindows版の音楽配信サービス”windows media player”(WMP)を展開していたはずです。

Sony musicは確か、WMPには、配信を行っていました。

“WMP”(windows media player)がiTunesに負けたことも大きかったのではないでしょうか?

windowsがWMPのサービスをやめて、iTunesを配信するようになった経緯についても、今後のこのシリーズで説明するつもりです。

まとめ。Summary.

一つだけ問いたいのは、Sony musicおよび、microsoftは、ジョブズ氏のように、音楽を愛していたでしょうか?

 そうでないとすれば、敗因は明らかだと思います。

さて、今回はここまで。「音楽配信の歴史」の続きは、また別の機会に書いてみようと思います。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

それではまた、お会いしましょう!

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