
前回の第一弾からだいぶ間が空いたけど、音楽配信の歴史ざっとまとめ第二弾です。
先日、僕のメールにSpotifyから通知がありました。しばらくSpotifyは利用していなかったのですが、今、SpotifyのPremiumに登録すると、1ヵ月分の料金(¥980)で3ヵ月間使用できるとのことでした。
すると、しばらく間をおいて今度はAppleさんからApple Musicを今なら1ヵ月分の料金で3ヵ月利用できますという通知も来ました。(現在は、このキャンペーンは両方とも終わっています)
以前の記事にも書いたのですが、SpotifyとAppleは、サブスクリプション料金を巡って対立しています。SpotifyはEUに向けてAppleのやり方を訴えましたがEUはまだ具体的な動きを見せていません。
そいう動きを知っていたので、この通知がきたときSpotifyがApp Storeを通さずにユーザーを囲い込もうとしているのに気づきました。さらにApple側も同じキャンペーンをApple Musicで打ってユーザーを引きとめようとしているみたいです。
というか、この争い、まだやってたんだね!
そういうわけで、今回は久々にSpotifyとApple Musicの登録も再開してみて、両者の音楽ストリーミングアプリの使い勝手を比較してみました。
さて、今回はその予備知識として、Spotifyの概念というものをざっと解説してみます。
Spotifyがもたらした音楽ストリーミング革命。

いわゆる音楽ストリーミングの概念は以前からあったのですが、大企業間のおきまりの既得権益に犠牲になる形で大抵裁判で負けて潰されてきました。
そんな中、最初の成功例がSpotifyだったのです。創業者であり現CEOのダニエル・エク氏はサービス開始までに各大手音楽レーベルとの交渉を粘り、2年かけて2008年にやっとサービスを開始しました。現在は有料会員数だけでも9,600万人もいるそうです。
Spotifyがユーザーに、特に音楽好きに提供して見せたのはおもに、オンデマンドで好きな音楽を好きな時に聴ける利便性です。
それとやはり低額(安い料金)で利用できるという点でしょうね。CMが入るなどの様々な制限を我慢すれば無料でも利用できます。そう、無料で利用しているユーザーはもっと多いはずなんです。
そのほかにも今まで知らなかった様々な音楽が、ユーザーの耳に届くようになりました。単純に新しいジャンルの発掘とかいう話ではなく、新人ミュージシャンが気軽にリスナーを増やし、ヒットチャートの常連でも、今までの常識を超える再生回数をカウントし、韓国の楽曲がアメリカ西海岸で、海外にいながら故郷日本のホットな新曲を届けてくれるのです。
また、ミュージシャン側も配信によってシングルやアルバム制作からリリースまでのスピードが速くなったことを評価する人が多くいます。
何よりもSpotifyの発表により、売り上げダウンが懸念されていた音楽業界全体が世界的にV時回復を見せています。
Apple Musicの展開。iTunesがなくなる?

2019年6月のApple恒例新作発表会。(WWDC)では、新作の製品とともに発表されたiPad専用のOS、iPad OSや新しいMac OSの発表が話題を呼びました。その中であっさりと混ぜて発表されていたのが、今後iTunesアプリをなくすというもの。
確かに音楽を聴くためならApple Musicがある。アプリのダウンロードならApp Store、Appleも今後音楽だけでなく書籍や動画などの独自の配信を増やしていくようだし、今後それぞれに対応した専門のアプリを開発提供していくつもりなのでしょう。
どうりで、Apple MusicとiTunes間の同期や連携がうまくいってなかったわけですね。すでに廃止する方向に動いてたんだね。
さて、Spotifyの成功を受け、様々な音楽ストリーミングアプリが登場しました。その中でいちばんのユーザー数の伸び率を示しているのが、Apple Musicですね。
Appleが動画配信の分野に進出する遅さに比べると、この音楽ストリーミングの開発は異様に早かった。まさにいち早くといった感じでした。iTunesを先に開発して音楽業界を変えたというプライドと、ジョブズさん以来の音楽を愛する社風が根強く残っているということですね。
Apple MusicはiphoneやiPadといったApple製品には標準で入っているし、楽曲数で言えば、今や5,000万曲のラインナップだそうです。ちなみにSpotifyは4,000万曲。ちなみにApple Musicのユーザー数は、約5,000万人だそうです。
要するにもはや、iTunesは必要ないということですね。
Spotify vs Apple Music!今後どうなる?

さて、2019年3月頃から突然Spoytifyがサブスク料金を巡ってAppleに制裁を加えようと動き出したわけですが、その後目立った動きがなかったので、自然消滅したと思っていたのですが、まだ続いていたようです。
Spotifyはスウェーデンの企業なのでEUの執行機関欧州委員会に申し立てを起こしたのです。さすがに欧州委員会もEU加盟国内の企業だからと言って申し立てを鵜呑みにして贔屓するわけではないので、今は下準備として問題の本質を調査している段階だと思います。
また、Spotifyの3ヶ月キャンペーンに早速対抗し始めたということは、Apple側も徹底抗戦の構えを全く崩していないように見えます。
SpotifyがAppleを訴えるために自分たちの言い分を載せるために立ち上げた特設サイトによると、要するにサブスク料30%ピンハネは高すぎる。という趣旨でいいと思います。
そしてSpotifyは全てのアプリ開発者を代表して悪の大企業Appleに敢然と立ち向かうという構図を作り上げています。
でも個人的に気になった部分は、Apple Musicを優先させるためにSpotifyに不利に働きかける。例えば、siriでSpotifyを起動させたいのに、できない。Apple Musicは特別扱い。の件です。
Spotifyがsiriに対応していないのは、Appleの策略だったのか!?
siriについての具体的な回答はありませんが、これに対するAppleの反論はというと。
AppleはSpotifyにまず、プラットフォームの提供、アプリを開発するツールを提供、安全な決済システムを提供していると主張。これだけの恩恵を受けながら、今後、自分たちの儲けを100%の利益にしようとしているというもの。
どちらも流石に百戦錬磨の一流欧米企業。言葉の説得力は見事。ちょっと引っかかるのは、サブスク料30%は若干高いような?でも、Spotify以外のサードパーティーはこれをしっかり払っているわけだし。
それと、Appleが提供しているのはプラットフォームだけじゃないことも知りました。エコシステムっていうらしいんだけど、アプリ開発業者に対していろんなサポートをしているんだね。
こうなると、どちらが正しいのか判断できません。EUの判断がどうなるのかしっかり見守りたいと思います。
まとめ。Summary.

結局、SpotifyとAppleどちらが正しいのか、結論は出ませんでした。
でも、両方とも1ヶ月の料金で3ヶ月利用できるキャンペーンを始めたので、次回は、SpotifyとApple Musicをどちらが使いやすいのか?という視点で検証してみたいと思います。
でも、気まぐれで全然違う記事になるかもしれません。
それではここまで読んでくださって、どうもありがとうございました!
またすぐ、お会いしましょう!
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