
みなさん、こんにちは!
今回は映画「ワンダーウーマン1984」作品鑑賞第6弾です。
以上、これまでの映画「ワンダーウーマン 1984」関連の過去記事です。
前回はDCコミックスにおける「ワンダーウーマン」や実写映像化の沿革、

「DCエクステンデッド・ユニバース」シリーズの実写映画化作品の紹介などの記事内容でした。
Batman v Superman:Dawn of Justice.2016 Official Trailer
Suicide Squad Official Comic-Con Remix Trailer 2016
Justice League Official Heroes trailer 2017
Wonder Woman Official Trailer 2017
今回はその続きです。それでは、行ってみましょう!
DCEU VS MCU

前回の記事で紹介したことを少し繰り返すと。
アメリカンコミック出版界の二代巨頭DCとマーベル。
マーベルは2008年「アイアンマン」を皮切りに「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)を展開。
ひとつの世界観のもとにすべての作品を配置し、『アベンジャーズ』シリーズで合流させるという巨大構想を実現。
これに対しDC映画は2013年の「マン・オブ・スティール」から「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCEU)を展開。
DCEUは明かにMCUの共通する世界観をなぞらえて、DCオリジナルヒーローを一つの世界観のもとに配置させよいうとしていたが、
「DCはマーベルに比べて、作品の一貫性や世界観をまとめるのが下手」と言われていました。
「マーベルでは全体の制作を統括しているケヴィン・ファイギ氏はアメコミのオタクなんですね。もともと彼は映画製作のアシスタントに過ぎなかったのにマーベル・コミックに関する百科事典並の知識を買われて制作の中核に関わるようになったという経緯があります。ですから彼がプロデュースするマーベルの映画では原作の中核を変えるということはしないわけです。」
QuoraユーザーYouji Hajimeさん
「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」はフェイズ1~4までの構成に分かれていて、すべての物語が繋がるように制作されています。
SPIDER MAN:FAR FROM HOME Official Trailer 2019
この企画は大成功し、現在の最新作「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」でフェイズ3が完結したことになり、次回作から最終章となるフェイズ4へ移行する流れになっています。
このMCUに対抗しようとDC映画が始めたのがDCEU
しかし、これに関しては「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の圧勝と言えるでしょう。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の作品はそのどれもが大ヒットしていて、すべてがつながる物語になっているため、多くのファンが順を追って鑑賞しているほどです。
DCエクステンデッド・ユニバースは全作品の統一世界観の構成がMCUに比べて下手と言わなければならず、何よりも作品によって当たり外れがあって、MCUのように全作品ヒットと言えません。
Justice League Comic-Con Sneak Peak Trailer 2017
DC映画の場合は、「ジャスティス・リーグ」2017から「DCEU」(DCエクステンデッド・ユニバース)という構想展開を挫折。
JOKER Official Trailer 2019
その後、「アクアマン」2018「ジョーカー」2019と作品ごとの独立路線で成功を収めつつあります。
DCEUの構想は2013年から始まり、第1作目の「マン・オブ・スティール」の監督ザック・スナイダーが旗振り役でした。
The Snyder Claus /Zack Snyder-AFSP:The Film Junkee
ザックはビデオポッドキャスト「The Film Junkee」に登場。あらかじめ記しておけば、彼はDC映画がマーベルと同じ路線で成功しなかったことを決して否定的に捉えていない。むしろ、ワーナー・ブラザース/DCコミックスの現在の方向性を称えているのだ。
今後のDC映画は「マルチバース」という概念を強力に推し進めていく。
「マーベルは長い時間をかけてユニバースを立ち上げていたので、後から映画を作る時には、もういろんなことが決まっていたのでしょう。だから、すべてを同じ方針のもとで進めることができる。それができなかったのは、DCの場合、すでにドラマもアニメも人気がありすぎたから。それぞれが成功していたし、クリス(クリストファー・ノーラン)の映画にしても、別のトーンに別の世界観がありました。それらをなかったことにできないからこそ、しばらく葛藤していたんでしょうね。」
ザック・スナイダー
X-MEN 2000 Trailer
マーベルの場合、「X-MEN」や「ファンタスティック・フォー」、「スパイダーマン」といった人気ヒーローの映像化権を手放してしまっていたがゆえに、比較的知名度の低いアイアンマンやキャプテン・アメリカ、ソーの映画化からMCUを開幕せざるを得ないという実情があった。
Almighty Thor 2011 Trailer
しかし、結果的には大ヒットの前例がないことがプラスに作用し、独自のユニバースの確立に結びついたということだろう。
JUSTICE LEAGUE:The Snyder Cut Official Trailer 2021 HBO Max
現在、ザックは『ジャスティス・リーグ』を自らのビジョンに基づいて再創作する、通称“スナイダー・カット”こと「ザック・スナイダーズ・ジャスティス・リーグ(原題:Zack Snyder’s Justice League)」の製作まっただ中にある。『ジャスティス・リーグ』2017からザックは製作中に降板しており、後任のジョス・ウェドンがザックの構想とは大きく異なる形で作品を完成させた。もしDCが単一のユニバースであることを優先し、“作り手ありき”ではない方針を取っていたとすれば、まずスナイダー・カットの実現はありえなかっただろう。今、ザックは「(DCの)多様性豊かなアプローチをうれしく思います」と述べている。
映画「ワンダーウーマン」2017+映画「ワンダーウーマン 1984」2020の感想と評判

「ワンダーウーマン」2017年公開の時点では、ザック・スナイダー自身はDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)の構想を挫折していたはずだけど、「ワンダーウーマン」の監督パティ・ジェンキンスにはどう伝わっていたのかはわかりません。
Batman v Superman Fight with Doomsday Part 2 2016
「バットマン vs スーパーマン:ジャスティスの誕生」より、ガル・ガドット版ワンダーウーマン」登場シーン。舞台は現代。
この映画でのワンダーウーマンの登場の仕方はかっこいいけど、この作品で脇役に過ぎない。しかし監督のザック・スナイダーは当時は連作になるはずだったDCEUの一環として「ワンダーウーマン」も考えていたはず。
Wonder Woman Steve dies.Diana vs Ares Part 2 2017
翌年の2017年に早速「ワンダーウーマン」第1作が公開。
舞台は前作「バットマン vs スーパーマン」より100年前の第一次世界大戦中。
「彼女がまだ世間知らずな100年前に遡る。若い理想主義者で純真。みんなが見てきたような経験豊富で思慮深い成熟した戦士とは異なる」
ガル・ガドット
またこのラストの戦いの神アレスとの戦闘シーンで、ワンダーウーマンであるダイアナ・プリンスの恋人スティーヴ・トレバー(アメリカ陸軍航空部パイロット)が死亡。
「ワンダーウーマン」2017は、舞台を第一次対戦中に戻し、主人公ダイアナの戦士としての成長、スティーヴ・トレバーとの恋愛、クライマックスは人類の滅亡を目論むアレスとの戦い。
ネタバレをここであえて書いた理由は、
Wonder Woman 1984 Official Trailer 2020
2作目「ワンダーウーマン 1984」で、スティーヴ・トレバーが復活するからです。
この強引設定が賛否あるみたいですね。
舞台も前作から66年後の1984年で、ダイアナ・プリンスはスミソニアン博物館で働きながら、ワンダーウーマンとしても活躍しているという設定。
つまりアクションヒーローとしてすでに成熟してしまっている。
※ワンダーウーマン=ダイアナ・プリンスは、ギリシャ神話に登場する女性だけの部族アマゾン族の王女という設定なので、歳を取らない。
前作はアクションシーン+スティーヴ・トレバーとの恋愛要素のバランスがよく、しかもラストのアレスとの最終対決でも重要な役目を負います。
(この一作目での役割が良かったからこそ、「生き返らせるなんて」という考えの人もいるんだろうなと思います)
その路線がウケているという判断と、監督がヒーローアクション映画には珍しい「パティ・ジェンキンス」という女性なので、今回もアクション+恋愛要素が引き継がれたのだと思います。
しかも相手役も同じスティーヴじゃないとダメみたいですね。
そしてこのスティーヴとの恋愛要素は拡大されています。
個人的な意見としては、恋愛要素はもう少し抑え気味でいいと思います。女性向け狙いでウケたから全部排除とはいかないだろうけど)
個人的に面白かったシーン。
Wonder Woman 1984 Opening Scene 2020
冒頭のアマゾネスの競技大会。(ただしダイアナの幼少時代、つまりガル・ガドットの活躍はありません)
⇩
Wonder Woman 1984 – Shopping Mall Oficial Film Scene 4K
舞台が1984年に移って、ショッピングモールで強盗集団を相手に格闘。(ここでガル・ガドット登場)
この2つのアクションシーンが映画のピークでした。
でもここまではメインストーリーとは関係ない、いわば冒頭の設定説明的なシーン。
すでに相当なネタバレをしていますが本編はここからなので、興味ある方は映画館へ。
この2つのアクションシーンがピークで、以降のメインのストーリーはトランプの若い頃みたいな悪役マックスと、ワンダーウーマンの能力を奪うバーバラ・ミネルバがワンダーウーマンの力を手に入れチーターとしてワンダーウーマンと対決。
そしてダイアナはスティーヴを甦らせて、他はほぼこの二人の絡み。
Wonder Woman 1984:”White House Fight”Official Clip
マックスがラスボスなわけだけど、悪巧みするだけなので最後の対決は呆気なさすぎ。
Wonder Woman vs Cheetah/Full Fight Scene.WW84
チーター(バーバラ・ミネルバ)との対決がクライマックスだけど、最後の戦闘シーンとしては、ちょっと消化不良。
全体的にアクションシーンが縮小されている印象です。
Wonder Woman 1984:5Minuite 4K Trailers
それでも見所のアクションシーンだけでも、IMAXレーザーで見た甲斐がありました。
そして最後にサプライズ。
Wonder Woman 1984:Linda Carter
テレビドラマ版「初代ワンダーウーマン」リンダ・カーターがカメオ出演。
「DCEU」とかいうマーベル映画がやってる共通の世界観をなぞるようなことは、それこそマーベルの「MCU」に任せて、DC映画はこれくらいの繋がりで十分だと思います。
「ワンダーウーマン 1984」も全体的に前作よりスケールダウンしたと思います。
それではここまで読んでくださって、ありがとうございました!
またすぐ、お会いしましょう!
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